その先へ飛ぶこと〔68〕
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年賀状でトモヒロから出していないのに向こうからやってきたというのはなかった。逆にトモヒロは出したけど向こうからマダ来ていないもの、そして喪中というのもあったりした。とりあえず返事を出さないといけないというのはないので、あとは電子メールのチェックである。
夕食は帰省する前に買ってあった正月用の惣菜と餅を焼いて醤油と海苔をつけたもので済ませた。二日の朝もそれにしてそのあとは通常通りのメニューである。娘の通う塾は二日から正月の特訓だった。
トモヒロはパソコンの電源を入れてまず私用のメールアドレスをチェックした。こちらは大学関係には公開していないため、特に入っているものはなかった。大学用のアドレスは大学のホームページを開いて学内専用につないで自分のパスワードを入れた。
「謹賀新年 結婚しました 今年もよろしくお願いします」
それは四年前に卒業したゼミ生で、毎年メールで新年の挨拶を送ってきていた。勤務先は故郷のスーパーである。式の様子を写したものが添付されていた。トモヒロは「おめでとう 末永くお幸せに」と返した。
「新年おめでとうございます 公務員合格めざしてがんばりますのでご指導よろしくお願いします」
これは三年生で唐津から来ていた。警察・自衛隊・入国警備官・税関・消防・市役所を手当たり次第に受けるつもりである。トモヒロは「試験対策を万全」にと返した。
「明けましておめでとうございます 卒業できるようにガンバリマス」
四年生でN鉄道グループの物流会社に入る者からだった。航空貨物の部門ではなく、倉庫の関係のようである。
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