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2013年12月 9日 (月)

その先へ飛ぶこと〔62〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 ベトナムの話は戦争時代の記憶がある人にとっては驚きの連続である。ベトナムからカンボジアを通ってタイにトラック輸送が行われているということも三十年前なら考えられなかった。そのベトナムで高速鉄道の計画があり、日本の新幹線技術を売り込もうという話もあるが、それだけの需要があるかどうかは未知数だった。

 続いて東に本題震災と鉄道貨物の話に移った。息抜きに10分ほどコーヒーブレイクの時間が設けられ、トモヒロは物流学会から配分された予算を使って茶菓子を用意した。午後五時からの懇親会のほうは参加者に一人三千円の負担をお願いしていた。会場は学内の食堂である。

「震災発生時に東北・常磐を走っていた貨物列車が動けなくなりました。常磐の場合は津波で被災しています。東北本線が復旧するまでの間、関東と北海道の輸送は東京と苫小牧の海上輸送となっていました。大洗や日立も津波被害があり、代替ルートとはなりませんでした」

「ガソリンや灯油の不足という問題から根岸製油所から郡山に臨時の貨物列車を走らせるということになりました。通常は高崎止まりなのを上越で新潟へさらに磐越西線という未経験のルートでしたが、非常時ということで実施したそうです」

「被災地の瓦礫を広域処理するという問題がありますが、川崎市で行われているゴミ専用列車のノウハウを使い、瓦礫を輸送するという案が出ております。東京都が女川の瓦礫を処理すると表明していますが、これは鉄道で輸送するというのが効率的ではないかと思われます」

 質疑応答では広域処理による瓦礫の鉄道輸送はビジネスチャンスになるという指摘があった。その一方で広域処理で放射性物質が拡散するという反対の声が根強いということも言われていた。

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