« 唐亮・松里公孝編著「ユーラシア地域大国の統治モデル」ミネルヴァ書房 | トップページ | 原北稽古〔205〕 »

2013年11月14日 (木)

その先へ飛ぶこと〔37〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 キャンパスに植えられた木は葉っぱを全て落とし、空はどんよりとして冷たい風が吹くようになった。スーパーの入り口にはクリスマスの飾りつけがされ、どことなく落ち着かない気分にさせられた。

 十二月に入って二度目の金曜日の五時間目に三年生向けの就職ガイダンスが行われた。一ヶ月前には一回目のガイダンスで地元のI百貨店の人事部長に「どのような人材が求められているか」という講話をしてもらった。全ての学部が対象だったが、出席者は二割程度である。これでは行けないと学内の広報に力を入れて今回は三割が集まった。

 内定した学生の体験談ということで公務員では福岡市に合格した栄養士を目指す人、企業はトモヒロのゼミ生でN鉄道の子会社であるN運輸に合格した者、そして進学はそのまま栄養学部の大学院にという三人である。

 会場は体育館だった。シートをひいてパイプ椅子をサッと並べるのに四十五分、トモヒロも椅子を運ぶのを手伝った。

 トモヒロのゼミ生十一人のうち、進学する者はゼロ、公務員は消防に合格した者が一人、企業はN運輸の他にN鉄道系のスーパー、長崎のタクシー会社、清涼飲料、ドラッグストア、家電量販店、飲食チェーンで三人が未定だった。

 最初に就職委員会の委員長が就職活動の心構えについて語った。それからまず公務員内定者が体験を語り始めた。やはり公務員試験の学校に行ったということである。トモヒロのゼミ生では三人が公務員を考えていた。警察や自衛隊ということであるが、ハードルは高そうだった。

 自衛隊は募集係が時折来学してトモヒロも一度だけ応対した。幹部候補生はQ大クラスでないと難しいが、曹なら何とかなるだろうというところである。海や空は理系の要素が強く、受けるなら陸というところだった。

 

|

« 唐亮・松里公孝編著「ユーラシア地域大国の統治モデル」ミネルヴァ書房 | トップページ | 原北稽古〔205〕 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: その先へ飛ぶこと〔37〕:

« 唐亮・松里公孝編著「ユーラシア地域大国の統治モデル」ミネルヴァ書房 | トップページ | 原北稽古〔205〕 »