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2013年11月15日 (金)

その先へ飛ぶこと〔38〕

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 トモヒロのゼミ生が演壇に立った。紺色のスーツに黄色と黒のストライプネクタイが彼の勝負服だった。

「最初にどんな企業に行こうかと考えてゼミの先生に相談しました。運輸を中心としたサービス業ということで、三年の今ぐらいからインターネットで会社情報を調べ、エントリーもしました」

 学生たちは配られた資料に視線を落としていた。それは進路適正テストの案内や公務員試験のスケジュールである。

「エントリーは志望動機とプロフィールが大事です。プロフィールではゼミでどんなことをやったのか、またクラブ活動も大事です。私は高校まで剣道をやって大学ではフットサルをしました」

 彼が高校三年のときに出場した玉竜という大会は福岡市で行われ、インターネットには動画も出ていた。彼の試合は引き分けだったので何も写っていなかった。

「エントリーした企業をいくつか挙げますと、A空輸、N通運、JR貨物、N鉄道。他に銀行や保険、デパートやスーパーにもエントリーシートを書きました。一次面接に呼んでいただいたのはN通運、N鉄道・・・」

 面接に呼んでもらえたのは有名なところということもあって厳しかった。どのように受け答えすればいいかは研究室で個別に指導したこともあった。N通運は航空や国際だと英語力が必須になっていてそれなら現金輸送とかを行う警備輸送がいいのではないかとアドバイスした。

「N鉄道はグループ会社にもそれぞれエントリーしました。内定をいただいた運輸は物流関係で、他にはスーパー、旅行代理店もしました」

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