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2013年10月12日 (土)

ロンゲストマーチ(42)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 講堂では個人発表のオーディションが行われた。一年一組の教室で一人または二人でギターなどの演奏を披露するのは一日目の午後と二日目の午前で四組ずつだが、応募が十一組あったので、選ぶ必要があった。生徒会長と「みんなで歌おう」の係の三年生二人、あとは先生も二人の計5人が審査員として観客席に座った。

「いちご白書をもう一度」「神田川」といった曲は少し上の世代のものだが、ギターで弾きながら歌う者が多かった。K高校の校風にはロックンロールは似つかわしくなく、横浜銀蝿の「ツッパリ・ハイスクール・ロックンロール」とかはまず不採用である。それは「みんなで歌おう」の選曲にも文化祭指導の先生のチェックが入った。

 最初の二組ほど聞いていると「みんなで歌おう」の三年生からボーカルの練習をやっておけと言われた。栄作と組むのは剣道部の辻である。彼は付属中ではテニスをやり、高校に入ってから剣道に転向した。二年生四人のなかで初心者は彼だけである。栄作は講堂を出て武道場に向かった。

 講堂の隣は二十五メートルプールでその隣が武道場である。南側が剣道、北側が柔道で中央が玄関になっていてここに下足箱があった。玄関を入ると剣道・柔道の部室が並んでいたが、剣道のほうは女子の更衣室、柔道は女子がいないので中にはエロ本が山積みになっているという噂があった。

 階段で屋根裏となった部分に上がると剣道具・柔道着置き場と教官室となっていた。剣道は体操服の上に垂れと胴が一体になった学校の備品、面と小手は自前というスタイルで足がむき出しなのに違和感たっぷりとなった。寒稽古のときは備品が足りないので剣道経験のある者は胴と垂れを持ってきたりしていた。

 備品の胴はプラスチック製はともかく半分は竹である。これで胴を打たれたらとてつもなく痛いと聞いた。栄作は玄関ではなく、二つある剣道のコートの真ん中にある非常口から道場の中を覗き込んだ。ちょうど基本の稽古をやっている最中で総勢25人、女子で初心者が二人いて体操服で素振りをしていた。

 

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