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2013年10月26日 (土)

ロンゲストマーチ(56)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 英語は文系・理系・国立・私立どれも必ず必要だった。私立でも英語がマークシート方式になりつつあって、四つか五つの選択肢から米粒のようなマークをHBの鉛筆で塗りつぶす作業を行った。

「もしリスニングとかやるなら、やっぱり教室の場所によって聞き取りにくいとかそういう問題があるんだろうなぁ」

 英語が終わって教室で弁当を広げているとそんな会話が聞こえた。

「Q大学なんか上を飛行機が飛ぶんだろ。聞き取れなかったとかなったりしたら困る」

「飛行機マニアの奴がQ大学に行くと授業が上の空になるかもね」

 国語は問題文を先に見るという攻略は高校受験と同じだった。しかし文章の量は高校と比較にならなかった。時間は倍になったものの、文章の量は四倍か五倍という感じである。

 社会は現代社会が必修で、日本史・世界史・地理から選択である。地理は気象や地質など理系心をくすぐるのか理系は地理選択が多かった。栄作は日本史を選んでいた。覚える範囲が日本史と世界史では全く違っていた。授業では世界史を取ったが、受験では捨てた。もっとも世界史をやるほうが文系の学問にとっては有用という先生の指摘もあった。

 現代社会の先生は応援団の顧問でもあった。なのでひどい点を取るわけにもいかず、それなりに勉強した。政治経済、倫理社会をあわせたようなもので、政治経済は新聞のニュースもチェックしておけば何とかなった。

 すべて終わったのが午後四時半である。栄作は小走りで西小倉駅まで向かった。国鉄の踏み切りは止められなかったが、路面電車の専用軌道では止められた。門司方面に向かう電車がゆっくりと目の前を通り過ぎた。三浦が席に座って外を見ていたが、栄作は気づかないふりをした。座席のない部分では竹村が立って吊革で握力をつけるトレーニングをしていた。

 

 ここで終了します 次の作品は十一月になってからスタート 

 

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