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2013年10月 9日 (水)

ロンゲストマーチ(39)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 階段でのランニングを20分やってコンバットマーチとロンゲストマーチの所作ということになった。体操服に着替えると三階に下りた。プラネタリウムのある側は一階が保健室、二階は美術教室、三階は書道教室である。ここの階段を20分間ひたすら上り下りするというメニューだった。雨のせいかラグビーやサッカーもここを走った。

 美術教室の入り口にはいくつかの作品が展示されていた。美術部のものだけでなく、美術の授業で描かれたものもあった。音楽・美術・書道の三つの選択で栄作は音楽を取っていた。広川や三浦も音楽だが、岡部は美術を選んだ。誰が描いたのか展示された中に「小学校低学年の剣道少女」があった。面を被っていて顔はわからないが、面の後ろからポニーテールの髪が垂れ下がり、紺色の稽古着に赤胴が映えていた。

「なぁ、あの絵描いた奴、まさかロリコンじゃないよな」

 踊り場のところで応援団の仲間が栄作に話しかけた。栄作は岡部ならヤッパリになるなと思ったが「どうだろ」と応じた。

「あの絵でムラムラするって言っていた奴もいるぞぉ。チョット危ないかな」

「それは頭の病院に行ったほうがいいかも」

 ひたすら走っているうちにふと絵の下につけられたサインに目をやった。「Ⅰ・10 T・OKABE」で疑念は確信に変わった。一年十組は女子のいないクラスである。N中の先輩も中学に加えてK高でも二年続けて女子がいないクラスになって「5年連続だぁ」と言った。中には「いいんだ。いいんだ。俺は五歳くらいの女の子にしか興味ないんだ」と喚いた者もいるそうである。

 廊下でコンバットマーチやロンゲストマーチの練習をするのは第三運動場と変わらないが、球場での応援は階段状になった場所が望ましかった。午後6時になるとクラブは終了となった。栄作は苅田から来ている二年生と西小倉駅に向かった。

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