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2013年10月 3日 (木)

ロンゲストマーチ(33)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 西小倉駅に着いた電車を降りた栄作は、階段を登って改札を通り、路面電車の走る道へ向かった。K高校に合格して二ヶ月が過ぎ、ほぼ毎日下曽根と西小倉を国鉄の電車で往復していた。K高の制服は黒の詰襟に五つボタンだが、5月の半ばから上下グレーとなった。帽子は白の一本線が入ったもので、靴は白のズックである。

 文化祭の二日目ということで、白の肩掛け鞄は使わず、青色のナップサックだけ肩にかけた。文化祭は5月最後の土日で、入学式の直後から一年生は準備に追い回された。入学してすぐに応援練習なるものが行われ、校歌・逍遥歌・コンバットマーチを応援団から厳しく仕込まれた。応援団にはN中の先輩が何人もいて「女の子にもてるぞ」という誘いを受けた。

 入学したら野球部に入るという気持ちで、合格者が集められた春休みから野球部の練習の見学をさせてもらった。小学校時代から知っている者は門司の竹村くらいである。N中からは三浦・広川・岡部など16人がK高に入った。平田は梅本とともにT高に入り、山田も合格して野球部に入ると知らせてきた。

 路面電車には乗らずに大門から歩いた。距離は五百メートルあるかどうかである。バスも一区間で国鉄の線路をまたいだらK高前の停留所だった。大門で戸畑方面に分かれる軌道を渡り、国鉄の踏み切りを渡った。バスの走る道路には歩道があるが、上り下りと場所が少し悪かった。遮断機が下りて大分に向かう急行電車が通過するのを待たされた。

 踏み切りを渡ると路面電車とバス道路の下をくぐった。このあたりは国鉄の工場の職員住宅が並んでいた。都市高速道路の高架の下を通ると少し高くなった場所があってそこがK高である。旧制中学のときは東門が正門だったが、ここはいつも塞がれていて北のバス通りと路面電車の軌道に向いたところが正門である。

 正門から中に入ると三階建ての校舎があり、窓は文化祭の飾り付けでいつもと違う雰囲気をかもし出していた。玄関の車寄せには四本の柱の間に三枚の飾りつけパネルが置かれていた。敷地の北東には赤レンガで三階建ての「創立七十周年記念館」があり、校舎との渡り廊下に「文化祭二日目」という掲示板があった。升目にチップを埋めて「文化祭まであと○日」という表示に使われていた。

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