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2013年9月15日 (日)

ロンゲストマーチ(15)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 斎藤と小松、栄作と平田の試合は同時に始まった。ネットの向こうではM女子高のバスケットボール部員たちが白い太ももやふくらんだ胸を揺らしていたが、それに気をとられている場合ではなかった。互いに面、片側の面に対して胴、鍔迫り合いの状態になって互いに引き技を出すという状態の繰り返しだった。

 平田の竹刀は栄作の脇の下や胴と垂れの境目に何度かヒットした。栄作は平田の胴から甲高い音が鳴るようにしたものの、誰も旗を動かさなかった。試合時間三分が終わりに近づいて互いに打って出た面が栄作のほうが早いと判断された。もう一つのコートでは斎藤が面2本で勝っていた。

 続いて斎藤と栄作、平田と小松の試合となった。斎藤は栄作よりも十センチ近く上背が高かった。斎藤の面に対して栄作は抜き胴をやったが、旗は一本だけである。小手を狙ったり、接近戦からの引き技を試みたが駄目で、思い切って面に飛び、受け止められたのをすかさず胴に切りつけて間を開けた。

「胴あり。2本目」

 主審の号令で栄作はさらに面攻撃をしかけた。斎藤が胴に返してきて胸元に強い当たりがあった。竹刀の根元に近いため有効にならなかった。そのまま時間がきた。平田と小松の戦いは平田が面で一本勝ちである。

 二年生の3人がそれぞれ試合をして二勝した者が中田、一敗一引き分けの二人が、斎藤、平田と戦うことになった。女子高のバスケット部は練習が終わって真ん中のネットの片付けを始めた。平田と斎藤が二年生と勝負するのを栄作は二つのコートの中間に立って観察した。

 平田は立ち上がりの合い面勝負で先に一本取られた。斎藤のほうは面を打っていって胴に返された。慎重に2本目の面を取りに行った平田は胴を抜かれて敗退した。齋藤は二分くらいたったところで出小手を奪われた。それから栄作たちの試合を行うことになった。二年の先輩がみんな胴得意なのは頭にインプットされていた。

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