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2013年9月30日 (月)

ロンゲストマーチ(30)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 大門から戸畑に向かう路面電車は専用軌道だった。日明も次の中井口も線路の両側に乗り降りするホームがあった。中井口は海側に国鉄の線路があり、山側を狭い道路が並走していた。バスの通る道は少し離れた場所である。電停から50メートルほど歩いて階段を上るとQ工業高校の正門だった。

 門をくぐると受付があり、会員証を見せて教室と受験番号を指定してもらった。三階への階段を上がっていると大便がしたくなった。教室を通り過ぎてトイレに入ると紙は備えられていなかった。もちろんティッシュは持って来ていたので補助バッグとズボンにパンツをドアの内側にかけてしゃがんだ。

 太さが三センチでまっすぐにすると四十センチくらいになるものが真ん中でU字に折れ曲がった。さらに同じくらいの太さで二十センチくらいのものが上に乗っかって出尽くした感じになった。紙はそんなに汚れなかった。ドアを開けると三浦が入ってきた。彼は私服で来ていた。

「中田もその格好にしたんか」

 彼はそれだけ言うと栄作が入っていた個室の隣に入った。手を洗いながら耳をすませているとベルトを外す音がしてすぐ水溜りにポチャリと便の落ちる音が聞こえた。

 教室からは国鉄の線路と貨物の浜小倉駅が見えた。緑色のコンテナが二段積みされてフォークリフトが貨車にコンテナを積み込んだ。戸畑にあるS製鉄のほうから流れるコークスの匂いが鼻をついた。

 最初に志望校を公立・私立二校ずつ記入した。K高校のボーダーは本番では二百点満点の百八十点だが、模擬試験は少し難しく作られているため、百七十点が目安と言われた。栄作の10月のスコアは172、岡部は178で、三浦や広川は180を超えているそうである。

 

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