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2013年9月18日 (水)

ロンゲストマーチ(18)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 一年生3人から抜け出した二人は福原と尾崎である。福原の父は7段で市立大学の剣道部の師範もしていた。もう身長が百七十センチあり、場合によってはレギュラー入りかなと思われていた。尾崎のほうは背は中一の平均だが、胴回りが太くてずっしりしていた。尾崎は梨色の胴を着けていて。威圧感を増した。福原と尾崎の対決は尾崎が引き胴で先行したが、小手と面で福原が逆転した。

 三年生と平田、斎藤と小松の戦いは三年生が胴で一本勝ち、斎藤が面で一本勝ちだった。この二人が一年生二人と戦って一番よかった者が大塚と岡部に挑むということになった。それと栄作も大塚・岡部と戦うように言われた。

 福原は三年生との戦いで面返し胴と小手抜き面で敗れた。斎藤に対しては小手から胴に変化する技で先取したものの、斎藤が合い面で勝って引き分けに持ち込んだ。尾崎は3年に思い切って面を打っていって二回とも梨色の胴が小気味よい音をたてた。斎藤も尾崎の小手を面に返し、面に対しては抜き胴で退けた。

 3年の先輩は胴が冴えているのか、大塚に対しては引き胴で一本勝ちした。それから岡部と戦って引き胴を取られたあと、面返し胴で追いつき、最後は会い面勝負で岡部が勝った。栄作は岡部に出小手を先行されたが、小手から胴の連続をやると手元があがって出来た隙で胴を捉えることができた。

「勝負」

 主審を務めるキャプテンが号令をかけた。岡部が剣先を沈めて間合いを詰めてきた。栄作は無意識のうちに防御の姿勢を取ったら左わき腹からヘソにかけて切りつけられた。逆胴は初めて取られた。

 大塚と戦うと五分五分の展開になった。時間切れになる直前、大塚が小手を狙ってきたのを抜いて面を打った。それで一本勝ちになって栄作は心の中で狂喜した。

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