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2013年9月13日 (金)

ロンゲストマーチ(13)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 中学生活も半年過ぎると多少は軌道に乗ってきた。土曜日の一時間目が体育の時間というのは少し違和感があったが、二時間目の数学を除くとあとは社会と国語で比較的楽な時間割である。

 雨が降ったので、体育はグランドではなく体育館ということになった。最初に体育館の観覧席を走るのだが、栄作はマダ大便をしていなかったのを急に思い出した。観覧席に上がる階段を行くクラスメイトから離れて男子トイレに駆け込むと一つだけの「個室」に「故障中」という張り紙があった。

 校舎の一階にある職員用便所は駄目、二階の三年生の教室前も行ける雰囲気ではなかった。かと行って四階に上がるまで持たない感じだったので、やむなく向かいの女子トイレに入った。四つ並んだ一番手前に入り、短パンも右足だけ抜いてしゃがんだ。どことなく甘い匂いが漂っている感じがして栄作は別世界に入り込んだ気がした。

 直径が四センチくらい、長さはシューズと同じ二十五センチの塊が一つ、便器の水溜りに落ちた。紙はまったく汚れず、栄作はしゃがんだまま白濁した粘液も搾り出した。少し汗が噴出して息が荒れた状態で栄作はドアを開け、階段を上がった。水を流すのを忘れたと気がついたが、再び入ることはできなかった。

「お前いったい何してたんだ」

 観覧席の階段を上がり下りするクラスメイトに合流すると大塚が声をかけてきた。

「ちょっと腹が痛くて・・・」

 階段走りを終えるとバスケットボールだった。体育の先生の専門はハンドボールで、一学期はずっとそれだった。二学期に入ると運動会があり、運動会の後はサッカーになった。グランドは東西50メートル、南北70メートルで、北側は五メートルほど植え込みと防球ネットになっていた。

 休み時間に廊下で体操服から白の上下に着替えた。数学は予習が間に合っているかどうかでハラハラする状態だった。問題集で有名私立高校の入試問題を解くという形だが、L高校や兵庫のN高校の問題は閃きがないと解けないものばかりである。県立高校のものならば何とか解くことができた。栄作の一学期の成績は80人中46番で、中学受験の蓄積の差を思い知らされた。数学は55番とさらに振るわなかった。

 

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