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2013年9月17日 (火)

ロンゲストマーチ(17)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 二年生になってクラブは毎日できるようになった。屋上に十二月の初めから武道場を増築する工事が始まって三月に完成した。屋上への出入り口が武道場の入り口になり、コートが二つできた。プレハブだった防具置き場もゆったりしたスペースになり、屋上の西の部分だけ以前と同じで、天球のオブジェがそのままだった。

 三年生は二月に残り全員が初段を取り、一人が退部して5人になった。二年生は一番左に座るのが岡部になり、大塚、栄作、斎藤、平田、小松の順である。3月に行われた陸上自衛隊の駐屯地での試合は二チームで出た。三年生四人に岡部と大塚がAチーム、栄作はBチームの大将を務めた。

 Aチームは四十チーム中ベスト八位に入った。Bは一回戦で敗退したが、栄作個人は面で一本勝ちして対外試合で初めての勝ち星を挙げた。部内試合では大塚から初めて引き胴で有効を取ったが、小手と面で逆転された。春休み前には二級に昇進して次は一級が目標だった。

 一年生は経験者3人に初心者が7人である。連休前に2人が辞めてしまった。全体では105人が入学して栄作と同じ小学校だった者もいた。彼も中学で初めて竹刀を手にすることになってまず足さばきからである。武道場は上座が道路に面した側で、部員が整列するのはM女子高の体育館の屋根側だった。

 後ろはフェンスがそのままで、五十センチほど余裕があった。屋上からの非常階段に面したところにもドアがあってここを開けると体育館の入り口で練習するM女子高のチアリーディング部が見えた。栄作はよくドアを開けて「君は年上に興味あるのかぃ」と三年生にからかわれた。

「基本稽古が終わったら練習試合をして地稽古」

 準備体操のあと主将が言った。前の土曜日はレギュラーとなっている三年生四人に岡部と大塚で試合をやった。岡部と主将と副将で決勝リーグとなり、岡部が2人から勝ち星を挙げた。小学校時代からの道場でも稽古しているという隠れた努力が実を結んだ。今度は一年生3人がまずやって上位2人が次の挑戦をするということだった。

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