枯れた街(29)
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平成7年度になってからの研究テーマは、関東運輸局の高速貨物船は設計が入って造船工学の専門家が中心になった。横浜で打ち合わせしたとき、たまたまテクノスーパーライナーのホバークラフトタイプの実験船を目にした。こちらは荷役システムのほうに話題が移り始めた。福岡市からの委託調査は終了し、代わりにメタノール自動車が九州エリアの調査となった。
運輸省の鉄道貨物のほうもメカニカルな話に中心が移った。東京と札幌を走る列車は黒磯で直流と交流の機関車を替え、青森と五稜郭の間は青函トンネル専用の機関車、五稜郭と札幌は電化されていないのでディーゼルという具合に三回の機関車交換が必要だった。電気とディーゼルは仕方ないとして、東京から五稜郭までは付け替え梨で走れる機関車を開発すること、マタ、ディーゼルも新型を導入するということを提言する方向となった。
他には全日本トラック協会の海上コンテナ輸送、そして大規模災害時の輸送に関する課題というのが入った。震災がらみでは筑波にある土木研究所、そしてN通運の広報部から委託されたもの、この二つは亀井主任研究員がリーダーで私はサブということになった。N通運の広報部のものは「社員の体験談」と「会社としての震災対応」をまとめるということである。
社員の体験談については、アンケートを社員および家族に行うこととし、神戸支店、神戸航空支店、神戸海運支店、神戸西支店、神戸警送支店を対象とした。警送というのは警備輸送の略称で、現金や美術品などの輸送のことである。アンケートに関しては広報部のほうから依頼を出してもらった。作成をして発送したのは11月の半ばで、十二月の末までに返送してもらうこととなった。問い合わせの窓口は私である。
「会社としての震災対応」は上記の五支店のほか、本社の各部、それから関西と九州の支店ということになった。まず本社を行い、関西と九州は社員や家族と合わせて年明けに行う予定である。
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