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2013年8月 8日 (木)

枯れた街(30)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 昼休み、社員食堂の日替わり定食は牛肉のオイスター炒めなので、外に出た。JRの高架下に出来たカルビ丼の店まで行き、帰りにはウィンドウズ95発売に伴って出来る様になったインターネットを体験した。従来のウィンドウズはモノクロ画面だが、カラーになったのは新鮮だった。

 インターネットはアメリカが発祥で、ホームページというものに世界中のパソコンからアクセスして情報を見ることができるという技術だった。ホワイトハウスのホームページを開くとクリントン大統領の飼い猫の鳴き声が聞けるし、アメリカの航空宇宙局のホームページもあった。もちろん英語だらけで日本で普及するには日本でもホームページを作ることが進まないといけないだろうと思った。

 午後はまず通運部へのヒアリングだった。亀井主任研究員と6階に行き、本社での鉄道貨物に関する震災対応を聞いてみたが、詳細は大阪支店のほうにという返事だった。JRの線路が途切れて大阪と姫路の間をトラックで代行したり、海運にシフトさせたりしたが、本社としては被災地をまたぐ輸送は支店に任せていたという感じである。

「一番大変だったのはセンター試験の答案輸送くらいですね。北九州エリアは岡山、南九州エリアは広島で足止めされて・・・コンテナを列車から下ろしてトラックで大阪まで運んで、大学入試センターへ間に合うようにしたというぐらいでした」

 それは大変な裏話だと思った。九州の受験生が知ったら仰天するだろうなと思いながらメモした。もし被災地を通過するタイミングだったらそれこそ「救出」が最優先である。貨物追跡システムが課題であるし、列車がどこにいるかということで機関車からも位置情報を発信できるようにしているという話も聞いた。

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