下り坂(153)
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宴が始まってスクリーンには母校の校舎建て替え工事の映像も出た。まず南側に一つ、それから北側という順番である。正門から見上げた校舎がいつまで見られるのかはわからないが、次の正月にも行ってみようと思った。
「なぁなぁ、金融大臣だった先輩、自民党に戻ろうとして断られたんだよなぁ」
中田が話題を変えた。衆議院で七期、郵政で党の方針に反して国民新党に移って参議院で国政に復活したが、消費税引き上げで党首を追い出すという行動でインターネットでもリアルでもボロクソに言われていた。
「ちょっとそれはねぇ、100から7ずつひく計算させたほうがいいかも」
「テツも辛らつなこと言うなぁ。そういえば産婦人科継いだのどっちの先輩だろ」
その元大臣の甥の双子も医者になっていて、中学・高校と哲也たちの一期上だった。そういう情報はやはり地元でないとわからなかった。
「でも親が認知症になって介護が必要となったらどうするか考えないといけないかもね」
「その時は小倉に戻るの」
「家とかどうするか、こっちもいつまで今の所いられるのかもねぇ」
もし早期退職ということが持ち上がったら・・・それはUターンのきっかけだろうと思った。あと3年で五十歳なんだなというのも否応なく意識させられた。
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