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2013年7月11日 (木)

枯れた街(2)

前回までの内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧ください m(_ _)m

 羽田に着くとJ航空は最後尾側のエスカレーターを上がった。ホームは地下二階、改札のある地下一階から出発ロビーまでつながるエスカレーターに乗った。ターミナルビルの中央は出発ロビーのある二階から六階まで吹き抜けになっていて展望エレベーターもあった。六階が飛行機を見るデッキになっていたが、さすがに上がる時間的余裕はなかった。

 検査場をくぐって関西空港行きの便が出るゲートのところに行くと大原室長に出会った。室長は足が少し悪いので、左前方の通路側の席を好んだ。私は右主翼の後ろの窓側だった。飛行機を降りたらゲートのところで合流するということで、改札に並んだ。目の前にある747は二階席の長いタイプだった。

 駐機場を離れた飛行機は滑走路の北側に向かって進み始めた。前方のスクリーンで安全の説明ビデオが上映されたが、ほとんどの乗客は新聞や雑誌に視線を落としたままである。羽田から各地に出発する飛行機が多いため、前方の景色が映し出されると様々な大きさの飛行機が順番待ちで並んでいた。

 胴体後部にエンジンをつけた小型機、A空輸の747、A空輸の767、D航空のA300、A空輸の747、J航空の747、A空輸の767が出発してようやく離陸だった。空は雲が低く垂れ込めていたので、すぐに外が真っ白になった。雲の上に出て、エンジンの轟音に混じって機長のアナウンスが聞こえた。

 駿河湾上空、紀伊半島の南端を通過して関西国際空港にアプローチするコースだが、富士山は雲の下のようだった。雲が切れたのは紀伊半島付近に来てからで、着陸態勢に入るという案内があった。和歌山の沖合いから大阪湾の海岸線に沿ってアプローチするらしく、遠くに海岸線を見ながら高度を下げて行った。

 空母に着艦するような感じで関西国際空港に着いた。主翼越しに空港島と陸地をつなぐ連絡橋が見えた。初めて見るターミナルビルはコンサート会場のセットのように軽そうな材料で作られているようだった。埋め立てで作った島は地盤が沈降するため、頑丈な建物は却って不向きと空港に関する記事で読んだのを思い出した。

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