軍艦のある丘(11)
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新宿駅に戻って小田急デパートの本館と別館をつなぐ歩道橋から毎時ジャストの「カリオン時計」の演奏を見た。そのまま二階に入るとフラワーロックが並んでいて不気味な調和で動いていた。同じフロアには文具などのコーナーがあって、筆記具はここで買ったりした。
それから駅のほうに歩いてカラータイルが敷き詰められた「モザイク通り」に入った。ここは小田急と京王のビルの谷間になっていて小物類の店が並んでいた。広場になった部分にはラジオのスタジオがあり、そのそばにはアイスクリームの店があった。一つ三百円はするがいろんな種類があってチョコレートと抹茶の組み合わせを頼んだ。
帰りの「さがみ」は古い車両である。朝乗りそびれた「はこね」はシートが少し高い位置になっていたが、こちらはホームよりも低い感じがした。それでも急行が満員の状態で厚木あたりまで立たないといけない状態に比べると天国である。停車駅も急行に比べると遥かに少なかった。
新松田に着くと空は少し暗くなっていた。乗り継いだバスはJRのガードをくぐって二車線の狭い道路を進み、酒匂川に注ぐ川を渡った。東名高速の異様に高い橋脚の脇の斜面をバスは登りだした。東名高速を走るバスの停留所は場所が遠いため、小田急を使うほうが遥かによかった。
高速道路とほぼ同じ高さまで上がり、玄関前に着いたのが午後六時十分である。さすがに「艦橋」には明かりがついていなかった。寮に戻ると駐車場はがら空きに近かった。車を持つ者は土曜日はどこかに出かけて夕食も寮では食べなかった。から揚げとキャベツの千切りにご飯は三杯ついだ。
そのあとは洗濯機を使ったりして九時過ぎに入浴した。二百人ほどいる寮の者は玄関脇のボードが赤なら外出で、黒だと在寮だった。帰ったときは赤っぽかったものの、さすがに黒味が増えていた。関東周辺が六割で、あとは関西などの地方出身である。
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