軍艦のある丘(15)
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横浜には土曜出勤の代休のときにY信託銀行のビッグを預けたり、郵便局の定額貯金をするために来ていた。郵便局とは簡保で競合している関係なので、「軍艦」内の簡易郵便局でやるわけにはいかなかった。駅の東口にあるS百貨店は東洋一の床面積と言われ、エレベーターが両方向から上下に入れるのがすごかった。
どこで昼食を食べるかという話になったが、これといった場所が無く、駅ビルの見える場所にあるハンバーガーショップに入った。夏場は歩道にもテーブルが出ていたが、さすがに冬は店舗の中だった。フライドポテトで手が汚れるのだけが難点である。
横浜支社は西口から歩いて十分のところにあった。大井から来たグループが三十人、横浜二人・横浜西・川崎・湘南・厚木配属の各一人、あとは他社の所属が二十人ほどいて大会議室に並んだ机についた。
税法も法学部出身としては落とせないし、資産運用は入社面接で希望したこともあって九十点以上を取りたかった。試験が終わったのは午後四時である。支社の者も帰らないといけないということで駅に向かった。横浜西支社は横浜駅からだと南西の方角になり、京浜急行の杉田に近かった。厚木に帰る者とは相模鉄道で同じである。
システム部の者たちは連れ立って山下公園に向かい、中華街で夕食をすると言っていた。保険金部の者もS百貨店を覗いてから戻るそうである。相模鉄道の車内では厚木の者と話をした。彼は法人営業なので契約との直接の関係はなかった。
新松田に着く頃には空はかなり暗くなっていた。フロアに戻ると女子社員は帰宅し、支社対応では書類捜索依頼のファクシミリが入っていた。それは八月に比べるとはるかに少なかった。午後七時には棚から取り出し終わって寮へと戻った。
明日からは再び「下り坂」に戻ります
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