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2013年4月14日 (日)

軍艦のある丘(5)

前回までの 内容は「文化・芸術」のカテゴリーでご覧くださいm(_ _)m

 ストレステストを行う部屋は3階の東側である。東名高速の照明が並び、行き交う車のヘッドライトやテールランプが見えた。部屋には20台のパソコンが並べられていた。入力はキーボードと違ってタッチパネル方式になっていた。電源を入れて最初に現れる画面にはテンキーで社員番号とパスワードを入れた。

 決定を下す部署からは課長補佐を筆頭に二人の副長と書記三人の計六名、棚の係から10人、事務企画の四人で全てのパソコンの席が埋まった。決定の入力は一時間あたり一人120件と想定して二時間で全員が目いっぱい作業してホストコンピュータが耐えられるかというものだった。模擬の申込書の番号をバーコードで読み取って契約引き受けコードの100を入れ、実行キーを押すという作業が始まった。

 現行の決定入力は五人で行っていてスピードも一時間で120件である。五月は余裕があるものの、七月は朝から夕方まで入力にかかりきりになるそうだった。新体制になると査定の五人の先生、決定のスタッフ10人、さらに今の棚管理から20人が決定のスタッフになることが決まっていた。棚自体は子会社に移管され、新人三人を含む総合職は支社との電話応対に専念するということである。

 中間の決定も最終の決定も手書きからオンラインに直接ということになるため、端末の数は35台にまでなった。新しいフロアは3階の西側に作られるが、そこはまだ何も無い状態である。端末が増えることで、床をかさ上げして下に大量のケーブルを入れるのは日比谷の本社でも見た。

 用意された模擬の申込書は5000枚で、予定よりも五分早く全て入力が終わった。そして事務企画の四人を除いて帰途に着いた。寮に戻って自室に入る前に「艦橋」のほうを見ると企業年金だけが明かりがついていた。「甲板」にあたる四階にシステム部があるがここの明かりは外に漏れなかったが、夜間にメンテナンス作業が行われた。

 

 

 

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