何となく 何とでも(10)
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10月の学会全国大会は私の勤める大学から南に4キロ離れたF大学で行われた。ここはバスでのアクセスだけだったが、地下鉄の新しい路線が開通してF大前という駅もできた。私の住んでいるところからはバスと乗継で行く形である。
私の発表は昼食前だった。200人入る大教室は階段形式になっていて学会の会員だけでなく、地元の銀行関係からも参加していると聞いた。私は院生時代に関東部会で2回、全国は連名で一回発表していた。
学生への講義では「星空に向かって話している」ような感じだったが、こちらはさすがにマグマの沸き立つ火口の縁という感触である。20分間の発表の後、討論者は関西にある大学の先生で、5分間当たり障りなくコメントされた。そのあと質問が年配の人と若い人から来て何とか切り抜けた。
昼食は学生食堂である。カフェテリア形式になっていて、チキンのステーキに野菜サラダ、御飯と味噌汁を取って会計は350円である。土曜日はクラブでやってくる学生も多いが、日曜日になるとカレーと丼物に限られるそうだった。
F大学のキャンパスは山に近く、起伏が激しい地形だった。入試の難易度はS大学に比べると少し低く、「遊ぶならS大、結婚するならQ大、用心棒のF大」と言われていた。関西ならばS大はD大、結婚がK大、用心棒はR大となった。
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