何となく 何とでも(13)
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2月初めの水曜日に入学試験が行われた。地方会場として広島・長崎・熊本・鹿児島が設定された。1年目は大学での試験監督だったが、今年は長崎に出向くことになった。1月のセンター試験も1年目は正門の警備で、今年は教室での監督補助だった。靴音も咳払いも受験生に影響すると強く戒められ、神経を使う土日である。
法・経・商・文・神の5学部は、センター利用で受ける者も多かったが、英語・社会・小論文が課される一般入試に挑戦する者も定員の1割ほどいた。長崎ではキリスト教系の学校があるためか結構受験者もあり、それで地方会場が設定された。入試委員会からは40名が来る予定とメールがあった。
試験前日の午後3時に管理棟に出頭して、小論文の問題と解答用紙を受け取った。英語と社会は事務職員と入試委員の先生が持っていくそうである。移動は博多と長崎を結ぶ特急「かもめ」だった。座席の指定は3人ともバラバラで、長崎駅前のホテルに泊まることになっていた。試験の会場は浦上駅に近いK予備校である。
問題と解答は大学の名が入った紙袋に入れられていた。問題用紙と解答用紙は厳重に封がされていて気分的にも重たかった。特に社会科は日本史・世界史・地理・政経と複雑で問題用紙は分厚かった。一番多い広島会場には80人の受験者が来ると言うことで元柔道部だったという職員が担当した。
一同は博多駅へ行って新幹線、特急「つばめリレー」、特急「かもめ」と分かれた。「かもめ」は真っ白な車体に黒いガラスの窓が並んだ軽やかそうな電車である。シートは黒のレザーで高級感があり、床も板張りのようになっていた。私の座席は左の窓側である。出張帰りのビジネス客で指定席は半分くらいが埋まった。
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