下り坂(4)
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10月最初の日曜日に区の一年生大会が行われた。会場は山陽新幹線が新関門トンネルに入っていくそばにあるA新聞社の体育館である。哲也が国鉄の線路から一段高い国道でバスを降りたとき、ディーゼル機関車に牽引されたセメント専用列車が重々しい音をたてて通り過ぎた。国道の横は路面電車の専用軌道になっていて、踏切を渡ると体育館の入り口だった。
午前9時に入館が出来るまで15分くらいあった。N中は現地集合となっていたが、他の5人はまだ来ていなかった。黒に五つボタンの他校と違って紺に七つボタンはどうしても目立った。
「岡部、ひさしぶりだなぁ」
小学校で同じクラスにいた佐藤が声をかけてきた。彼はK中に進んだ。
「みんなどうしてる」
「元気にやってるよ 中村は」
「クラス別になってほとんど話さない」
大塚たち五人がまとまって現れた。佐藤は「じゃあ、お互い頑張ろう」と言って離れた。
入口が開くと女子は更衣室、男子はフロアで着替えた。区内の中学は十校あり、男子は百二十三人、女子は四十七人でトーナメント式の個人戦である。コートは四つ用意された。試合時間は三分で延長が二分、それでも決着しないと判定ということが開会式で審判長から案内された。
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コメント
続きが楽しみです♪何の物語ですか?
投稿: hsnm下町おやじ | 2012年11月18日 (日) 15時54分
大河小説のつもりです
まず中学から始まって 大学四年まで
就職先をどうするかは検討中・・・
一日もしくか 二日に一回のペースで進めますので お楽しみにm(_ _)m
投稿: イワノブッチ | 2012年11月18日 (日) 16時07分